それは、遠い遠い昔の話。 いや、それは遙か未来の話。 大國ヤマト。 現人神あらひとがみたる帝ミカドが統べる地。 オシュトル、ミカヅチ、ムネチカ、シューニャ―― 彼等の活躍により、敵国アーヴァ=シュランの強襲は退けられ、ヤマトは安寧の日々を取り戻していた。 だが、ある時を境に不穏の影がヤマトを覆う。 各地に生じる怪異…… 一見、つながり得ぬ事象が、ある一つの点へと収束していく。 それに呼応するように、三つの点は互いに重なり合い、そしてまた、新たな旅が始まる。 彼等はまだ、知る由よしもない。 この旅路の果てに、うたわれるものへと続く道標みちしるべがあることを―― 白靄はくあいに烟けぶる揺り籠の中、微睡まどろみの刻ときは終わりを告げようとしていた。